2018年10月29日月曜日

プリアンプ効果?

LM384アンプにプリアンプを付けたら低音が伸びたのだが、
今日はLM384アンプを別の箱に入れ直しているので代わりに
LM3886アンプを使用しているのだが、こっちも良くなった。

LM3886アンプは音が良いと聞いていたのだが、前々から
ぼやけた眠たい音しか出ていなかったのが改善した。

前々から知り合いにオペアンプは入力を分圧するとIV変換が
発生し音が悪くなるので、IV変換はFET入力でスルーレートが
高い物で行いパワー段は前段から直接接続が良いと聞いていたが
どうもこの事の様だ。

パワー段の負帰還で抵抗を下げた方が音が良くなるのも同じ
理由なのかもしれない。

2018年10月19日金曜日

AD633アナログ乗算器プリアンプ その4

ホワイトノイズ対策で出力を1/4にした。

1/4にした後、オペアンプでバッファを付けた。入力側にも
4倍に増幅するオペアンプを付けるつもりだったが、そこまで
音量を上げないから今回は出力側だけ改造した。

基板が5枚になり、プラスチックの足が足りなくなったので、
アルミケースの底に段ボールを敷いて基板を直接置いた。
電線不足だったので、他のアンプの線を交換し持って来た。

回路図はこんな感じ。実際はプリアンプが2系統がある。
 AD633の出力の100と100kは不要だが、外してチェックする
可能性があるので前のままにしている。 オペアンプは手もちの
OPA2604を使った。

ホワイトノイズは気にならない程度に減った。しかしノイズ
除去の為だけに4倍して1/4にするのはどうかとは思う。入力が
2Vppだとすれば、4.5倍と2/9でも良いかとも思った。

2018年10月17日水曜日

電圧帰還+電流帰還アンプの話

ちょっと考える所があって某紙に手紙したのだが、その返事に
電圧帰還+電流帰還アンプの話があったので書いておく。

回路はこんな感じ(数値は省略)。

以前から「電圧帰還+電流帰還」とかで検索すると上の様な回路が
出て来る事は知っていた。(配列は変えてある。)

この回路を出している人も他の人が考えた回路みたいな事を書いて
おり出所不明な回路だった。今回の返事でこの回路は少なくとも
MJ無線と実験1996年12月号の金田アンプに書かれていた事が判明
した。

言いたい事は理解できるのだが、気になる点が無い訳ではない。

1.電圧帰還がスピーカーのインピーダンスが高い時に電流アンプに
引っ張られて上昇する。当然その結果に応じて電流帰還も変わる。
電圧帰還はスピーカーのインピーダンスに無関係で帰還すべきだから、
下図①の様にIN側から直接か、アンプのスルーレート差を考慮して
勿体ないけど②の様にすべきじゃないかと考える。

しかしながら、この様にしても電圧は正確に帰還に反映されると仮定
しても電流は電圧帰還に影響され正確に帰還されないだろう。

2.回路中に半固定抵抗がある。電圧と電流のバランスを調整する
為に存在すると言えば良い様に聞こえるが、回路的に最適値が示されて
いないとも言える。

3.一番気になっている部分は、入力に対し出力が電圧・電流・電力の
どれに対しても一致しない波形になる。これをアンプと言って良いのか
気になっている。(エフェクターと言う表現を思い出してしまう。)

回路に根拠が有りそうで実際には正確に理論が示せない感じだ。

実際にどんな帰還をするか表計算ソフトで計算すれば良いんだろうが、
計算がちょっと複雑なので悩ましい。(特に半固定部分。)

元ネタが判明したので、そのうちNJM2113アンプを改造して実験しよう
とは思う。(低電圧で簡単なのが取柄。)

ついでに書くと、(自称)電力アンプと言うのが存在しているのだが、
こちらについては理論は示されているが前述の3.部分が気になる。
(理論が難しく3.部分がクリアされているか判断ができなかった。)

以上だが、こういう回路は以前から気になっており一部は実験済である。
だから既に問題点は検討済なのである。

2018年10月16日火曜日

NJM2113バッテリープリアンプ(ラインアンプ)

AD633アナログ乗算器プリアンプと比較の為、手っ取り早く
簡単な作れる物が無いかと考えた。

過去のページにあるNJM2113アンプ(メインアンプ)は箱に
入っているし、オペアンプもユニティゲインが大丈夫なので
少し改造して試す事にした。

外観

スピーカー出力に直接RCAを付けた。線が短くてきついが
試験用なので暫く様子を見る事にした。

回路図

出力を直接負帰還し、念の為のGNDへの100kと出力に100を入れた。
4回路とも同じ仕様。ボリュームは外付けなので、プリアンプと言う
よりラインアンプと言うべきかもしれない。

音は普通に良かった、と言うかLM380/LM384系アンプ側の問題かも
しれないがプリアンプを入れた方が低音が伸びる。

この辺りはオペアンプの音が鳴っているとも考えられるのでなかなか
難しい問題だ。理想的に言うならば、LM380/LM384でプリアンプを
作って有無の判断をすべきであろう。

2018年10月15日月曜日

AD633アナログ乗算器プリアンプ その3

半田を買って来て、もう1CH分追加した。
パワーアンプ側のボリュームを外して直結にした。

で、結果

音は気に入っていたのですが、AD633がホワイトノイズを
出す様だ。音が鳴っている時はそこまで気にならないが、
無音時にかなりノイズが出ている感じだ。

消極的対策だが、入力前にオペアンプを付けて4倍にし、
出力を抵抗分圧で1/4にして出力オペアンプを付ける事を
考えている。ホワイトノイズは1/4になるかもしれないが、
微妙だ。


2018年10月9日火曜日

AD633アナログ乗算器プリアンプ その2

とりあえず元LM3886アンプの箱に入れてみた。

電源を内蔵するかどうか考えているが、とりあえず外部から
±12Vを入れてみた。本当は電圧アンプと電流アンプ用に
2系統必要なのだが、半田が無くなったので後日追加する
予定。

テスト用基板であまり考えてなかったので、無理やり何個か
抵抗を取り付けた。

回路図はこんな感じ。

出力にバッファアンプが必要かもしれないが、とりあえず
この状態で使ってみる事にした。入出力はそのまま出すと
何となく使用していない解放時にトラブルが発生しそうな
気がするから100kを付けた。出力に小さい抵抗を入れて
おくと良いと聞いたので100を入れた。

音は気に入ったのだが、よく考えると乗算部分は無帰還に
なる気がするので歪んでいるかもしれない。

比較用に普通のオペアンプでプリアンプを作る必要があり
そうだ。

LM384差動LM7171帰還アンプを別の箱に入れなおそうか
検討中。(どうせボリューム外すので)

2018年10月4日木曜日

AD633アナログ乗算器プリアンプ その1

元々メインアンプでなくバランス接続のプリアンプを
自作したくてオペアンプを勉強し始めたはずだった。

実際にバランスのプリアンプを作るかは決まっていないが、
毎回毎回アンプを作る度にボリュームの配線が面倒だと
思っていたし、実際最近はボリュームはパッシブプリに
して一部ボリュームを外しつつある。

まあパッシブプリアンプは置いておいて、マルツで売って
いるボリュームが音が良いと聞いて交換をしたりするの
だが、ボリュームで音が変わるのは嫌なので前々から考え
てたAD633を使ったプリアンプを作る事にした。


はっきり言ってAD633はebayで2回偽物を掴まされた。
頭に来て秋月電子にリクエストしたら取り扱う事になった。
基板は偽物を掴まされる前に製作済。

他の用途にも使える様に分割基板になっている。左右の
基板は同じで、載せている部品が違う。


とりあえずの実験回路はこんな感じ。

入力直後のボリュームはテスト時に入力を抑える為に使用。
動作確認後は最大状態にした。AD633に接続している本来の
ボリュームは掛ける電圧を決めるだけなので、1個で左右に
接続している。

AD633の誤差は2%くらいあるらしいが、この程度なら
たぶん普通のボリュームでも狂っていると思うので、誤差
範囲だと思う。

AD633はオフセット調整できるので、出力コンデンサは
外せるだろう。

とりあえずは想定した動作はした。メインのボリュームと
出力回路をもう少し検討しようと思う。