【実験】LM380企画倒れアンプ

【要約】
LM380を使用し片側反転アンプでBTL回路を作ると電流アンプを作る
事ができない。出力カップリングコンデンサ無しで電流アンプを作る
方法は片側反転でなく、片側無出力で作る方法が考えられる。しかし、
LTSpiceでシミュレーションすると、アンプの出力が無出力側に影響を
与えるので大容量コンデンサで安定する必要がある。実験結果は良好で
だったが、大容量コンデンサが気持ち悪い、大容量にしても無出力側
への影響は0にならない、帰還コンデンサが必要の3点の問題があった。
最終的にはLM384差動LM7171帰還アンプに改良した。

【LM380企画倒れアンプ】

マイナス側を信号反転してBTLをすると電流帰還が出来ないので、
マイナス側を0Vに接続して無信号で接続する方法を試した。
LTSpiceでシミュレーションすると、プラス側の出力がマイナスに
影響を与える為にマイナス側を安定させる必要があり、10000uF
くらい入れないと駄目な事が判った。作ってみたが10000uFが4本
チャージされると思うと気持ち悪い。

【参考回路図】


電圧アンプだが、R2位置のスピーカーをR3に移動して、R4の電流
検知抵抗を入れれば電流アンプになる。2個の10000uFが気になるが
起動時に電源から直接充電され、LM380はその電位を決定する
感じで、LM380が大電流を出す事は無いだろう。入力のC8は省略
可能だが、10000uFが付いているので外さない方が良いだろう。
帰還のC7はもう少し小さくても問題無いだろう。ここまで来れば
判るが、LM380を単体で使う限り帰還コンデンサはどうやっても
排除する事ができない。大容量コンデンサが気持ち悪いので、この
実験はここで終了。

2019/02/05 誤字修正

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