2025年2月26日水曜日

ジャンクなSSD

安いジャンクのSSDを買って実際にどの様に具合が悪いのかを色々調べている。何個か調べたのでその結果を記録する。焼損など破損品は今のところ手に入れていない。

1:SSDの使用時間で健康度が下がるSSD(要観察)
このSSDは中古を見ると他の品物に比べて健康度が低い。最初に手に入れた品物も健康度が低めだったので健康度と使用時間を記録していると使用時間で健康度が下がっている事に気づいた。数パーセント下がったところで売却したが、最近同じ型式の容量違いで健康度0パーセントの品物を手に入れた。どうも前所有者も健康度0パーセントで入手してそのまま使っていた様だが特に不具合も無く使えている。この種類のSSDはこんなもんだと思って使うしかない。

2:単純トラック0エラー論理障害(軽症)
このパターンはSSDでなくHDDでも発生するのだが、トラック0のデータが論理障害をおこしてパソコンが起動しなくなるパターンが多い。トラック0を書き換えれば普通に使える様になるのでわかりやすい。単純な論理障害なのでなおれば普通に使って問題ないでしょう。

3:フラッシュメモリ全体不安定論理障害(重症)
私の調べた範囲のイメージなのだが、フラッシュメモリの初期化がうまくいかずにフラッシュメモリのデータが正しい数値になってなくて読み出し時にECCが発生していると思われるパターン。書き込んだデータは読み出せても、追加書き込みする時に前後のデータも同時に読み出してフラッシュする様なので書き込みを行う時に異常に時間がかかったり失敗したりする。当然ながらトラック0でも発生するので、トラック0書き換えに失敗して認識しなくなったり認識したりを繰り返す。注意したいのはこの手のSSDはセキュアイレースすると失敗して症状が悪化する可能性がある。(大手メーカーのSSD以外はセキュアイレースしない方が良いかもしれない。)このパターンのSSDにはフラッシュメモリ全体にデータを書き込めば論理障害が無くなる様だ。つまりSSDの容量の1.5倍程度データを書き込むと良い。

4:リードオンリー状態(重体)
何らかの理由でSSDの中身は見えるのに書き込み出来なくなる状態。調べた感じではSMARTの数値が論理障害を起こすと発生する様だ。お勧めできないが対策としてはSSDのファームウエアの書き換えとなる。同じ機種のファームウエアがあれば良いが、そんな都合の良い物は無いので使えそうなファームウエアを総当たりで書き込む事になる。うまく使えるファームウエアが見つかればSMARTの全データがリセットされるが使える様になる。但し、当然ながら消えてしまった元の書き込み量によるが寿命が短いと思わなければならない。ファームウエアが見つからない事もあるので破棄するのが良いでしょう。

5:ファームウエア破損(重体)
全く認識しないSSDもあるが、概ね容量が10MBとかしか認識せず書き込みもできないSSDも該当する。まったく認識しないいSSDも基板の該当部分をショートして起動すると概ね容量が10MBとかしか認識せず書き込みもできない状態になる。前述と同様にSSDのファームウエアを書き換えればなおる可能性がある。

6:フラッシュメモリECCエラー多発(重症)
最近入手したSSDなのだが健康度が低い。色々調べたところSMARTのC3(累積ECC訂正回数?)の数値が高い。フラッシュメモリがへたっているのかもしれない。使用していると解るが、C3の数値がものすごい速さで上がっていく。ECC訂正可能範囲内だからまだ使えているみたいだが、そのうち訂正不可能レベルになるかもしれない。この状態なら健康度が低いのは妥当だろう。エラー訂正が原因か、古いドライブだから遅いのか判らなが、なんとなくプチフリしている気がする。起動ドライブはやめて、書き換えをあまりしない高速アクセスしたいデータ保存用にした方が良いかもしれない。C3の数値が高いSSDは買わない方が良いでしょう。

参考:ファームウエア書き換えで見つからなかった場合について
お勧めしないがファームウエアが見つからないSSDが増えてきたらフラッシュメモリを外して別のSSDに入れ替えればファームウエアが見つかるかもしれない。BGAなので私も流石にやる気は起こらないが・・・。

2025年2月5日水曜日

SONY PCM-501ES USB DAC化

SONY PCM-501ESをDAC化する話があったのでやってみた。

CDデッキはあるがCDはFLACにしているので、普段使いのパソコンで鳴らせる様にUSB DACにした。


裏側はこんな感じ。

穴が微妙に小さいのでUSB Bコネクタは品物によっては入らない。入る品物を探して使っている。

内部はこんな感じ。

どこまで取り外すか考えたが、DAC以外の部分は全て外した。ヘッドフォンアンプは残しても良かったのだが、ボリュームにガリがあったので外した。メーター部分は音に合わせてバーが動くのだが、この機能は自分でPCM録音した音を再生する時の確認用であってFLACやパソコンの音を鳴らすのには全く不要な機能と判断して外した。前面パネルで残っている部分は電源スイッチのみだ。

オペアンプやカップリングコンデンサを交換する手もあるが、交換すると昔のSONYの音らしさが無くなると意味がないので現時点では音に影響する部分は交換していない。

USBの部分は自作基板を付けた。Raspberry pi zeroにusb_sound_cardを改造したプログラムを書き込んだ。右詰めにしてside setを変えれば外付け回路は不要だ。USBコネクタの取り付けの為に基板を作成した様なものだ。

情報によると48kHzは問題ないとあるが、LPFの仕様とか考えると44.1kHzで使うのが正解だろう。かなり長期間使用していなかったはずから改造後はエージングCDを使うのが望ましいだろう。

PCM-701ESもあるのだが、この基板部分が気に食わないので基板を作り直そうか検討中。