【実験】パワーアンプIC考察 (8002a、NJM2113)

【要約】
ダイソーの300円スピーカーを電流アンプに改造し後日に検討した
ところ、使用されているアンプIC(8002a)を単電源では無く正負電源
で使用できる事に気が付き実験した。結果は良好で、ヒートシンク
不要で安価なアンプが作れる事は判った。但し、電源電圧が低いので
大音量だと電圧不足やアンプの性能不足で音が割れたりICが壊れたり
する可能性がある。音は8002aでなく、似たICのNJM2113の方が
良かった。

【ダイソー300円スピーカーの電流アンプ】

左が電流アンプで、右は電圧アンプ。電圧アンプはネットの情報を
参考にカップリングコンデンサを交換した。交換時にチップ抵抗が
駄目になったので普通の抵抗に変えてある。

【参考回路図】

作っても仕方がないとは思うが、参考程度に載せておく。反転アンプを
使用せず、スピーカーの後ろに電流検知抵抗とコンデンサを付けた。
電流検知抵抗の前から帰還してみた。チップ抵抗は元と逆になっている。
LTSpiceで似たパターンでシミュレーションして大丈夫そうだと思うが、
こんな回路を作っても仕方がないので参考程度にして欲しい。

【8002a電圧帰還アンプ+電流帰還アンプ 補完システム】

前述の300円スピーカーの改造内容と、LTSpiceのシミュレーションを
考えていたら、単一電源では無く正負電源で使えるんじゃないかと思い
つき作ってみた。電源はトランスから作る事を考えたが、よく考えたら
ニッケル水素電池4本でOKそうなので、電池に変更した。

【参考回路図】

8002aを正負電源にし、電圧アンプと電流アンプを作った。
アンプICの特徴として発振しなければZobelフィルタ不要で
ある。ユニティゲインなICなので8Ωスピーカーを1/9程度で
帰還させている。カップリングコンデンサはどうせ出力側に
ついているだろうと思い省略している。必要ならピンジャック
入力の前に入れている。そもそも最大に流れても8Ω2.4V
なので万一アンプが壊れてもスピーカーを壊す事は無いだろう。
電源電圧が低いので大音量だと電圧不足やアンプの性能不足で
音が割れたりICが壊れたりする可能性がある。万一ICが壊れ
ても安いICなので気にせず交換すれば良いだろう。8002aに
よく似た回路のICは他社にもあり、実際に作るならDIPがある
NJM2113が 便利だろう。 音は8002aよりNJM2113の方が
良かった。但し、8002aはセカンドソースとか沢山あり、
全ての8002aを試した訳では無いので参考程度に。

最終的には電圧帰還アンプ+電流帰還アンプ 補完再生システム
NJM2113バッテリーアンプ
になりました。

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